レオパレス集団訴訟に動き。レオパレスオーナー45人が修繕費返還求め提訴

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今回で3回目となるレオパレス集団訴訟のお話ですが、裁判もまだ口頭弁論の段階であり、決着までまだまだ時間がかかりそうです。

大きな変化はないものの、ここへきて新たなニュースが流れております。
以前の記事でも、今後も訴訟提起は増えていくのではないかと言われているとお知らせしましたが、まさにそのとおりとなっている状況です。

では、前回から今回に至るまで、レオパレス集団訴訟という事案にどのような動きがあったか見てみましょう。

1回目の記事:レオパレス21が集団訴訟を起こされている理由
2回目の記事:レオパレス訴訟続報!続々と現れる原告。サブリース問題激化!

いよいよ訴訟は全国のオーナーに波及?

2017年9月20日。
弁護士ドットコムのホームページにて大きく取り上げられたのが以下の記事です。

レオパレスはアパートの修繕をしていない-オーナー45人が怒りの集団提訴
参考:弁護士ドットコム「レオパレスはアパートの修繕をしていない」オーナー45人が怒りの集団提訴

内容は、これまでに様々なメディアで取り上げられてきたレオパレス21の修繕費に関する契約不履行についてです。
今日に至るまで、東海地方のレオパレスオーナーが既に訴訟を起こしていましたが、いよいよ今回、全国のオーナー45名が、東京地方裁判所への提訴へ踏み切る形となりました。

各所で訴訟はどんどん増えていくとは言われていましたが、全国のオーナーが一団となって訴訟に踏み切ったのは注目すべき進捗と言えるでしょう。

LPオーナー会の動き

今回の提訴では、修繕費を支払っているにも関わらず、契約どおりの修繕がなされていなかったことを問題として、原告団がレオパレス側に2億4300万円の返還を求めるというもの。
提訴後に原告団による記者会見が行われていますが、記者会見に同席していたLPオーナー会の前田和彦氏は以下のように言っています。

「すべての契約で不履行がある。我々としても我慢できない。」
「虚偽説明など、一流企業としては許せない行為がある。」

前回までにもお話させていただいておりますが、今行われている裁判においては、修繕費だけではなく家賃の減額についても提訴されており、これを発端として全国のレオパレスオーナーが訴訟に参加している模様です。

レオパレス側に動きはあった?

レオパレスの主張

さて、上記の報道に対して、レオパレスの広報側はどのように反応しているかですが、一貫して責務は果たしていると争う姿勢を変えていません。

「年一回の点検を基準にして、オーナーに相談の上でメンテナンスや修繕は行っている。」
「訴状を確認し、当社の正当性を主張していく。」

どちらが正義か、どちらに分があるかといったことは筆者が決める事ではありませんが、続々と現れるオーナーの悲鳴とも取れる訴えがあちこちに散見されるのも事実。

レオパレス21のニュースリリース

更に、レオパレス21のホームページには以下のようなニュースリリースが新たに公開されています。

「一部報道について」
週刊朝日2017年9月29日号で、「アパートローンで破綻 『10年、家賃保証で損しない』『相続税対策』 狙われる地方地主」というタイトルの記事が掲載され、その中で当社に関する記述がありましたが、当社が発表した内容ではなく、また記事の内容には事実誤認が含まれています。
現在、当社は本記事に関し、週刊朝日編集部に厳重に抗議するとともに、速やかな訂正記事の掲載を求めております。
 
引用:レオパレス21 ニュースリリース「一部報道について」
http://www.leopalace21.co.jp/news/2017/0920_2134.html

裁判とは別に、週刊誌に対する抗議を行うとのことですが、これだけ騒ぎになってくるとさすがに風評被害がこれ以上広がらないようにしようとする姿勢にも感じられます。
本日に至るまで、こういった広報による反論や執行役員の言葉、そして深山社長の言葉も少しずつ出てきていますが、一度はオーナーとの話し合いの場は設けたという事実もあり、後は裁判で決着を付けようという姿勢を変える様子は見られません。

世の中の反応は?

両者対立のまま、最初の提訴から半年以上が過ぎたわけですが、先にも述べましたように、泥沼状態になっていく事も予想されるレオパレス集団訴訟ですが、株価やこれまでの報道に絡む、株式トレーダーの意見にはどのようなものがあるのでしょうか。
Yahoo!ファイナンスのtextreamよりレオパレス21の集団訴訟に関するコメントを見てみましょう。

「レオパ正念場だね。訴訟を1件認めれば、山のように訴訟がおこるからな。なんせ、どこだろうがかまわず、ワンルームつくってたからな!」
https://textream.yahoo.co.jp/message/1008848/a3ma3da3i/10?offset=318

「殆どのオーナーが怒り狂ってるような報道ですが、そうではありません。不安を持ってるオーナーはたくさんいるでしょう。不安解消に一番効くのが業績回復です。オーナーが嫌がる事はスタッフも嫌、業績さえ回復すればそんな必要も無くなります。そしてこの月次..今月は顕著な良化が見られました。何よりの事です。」
https://textream.yahoo.co.jp/message/1008848/a3ma3da3i/10?offset=329

「訴訟は織り込み済み」
https://textream.yahoo.co.jp/message/1008848/a3ma3da3i/10?offset=400

「普通なら、これからも新規オーナーを取り込んでいくため内々で修繕なり支払なりして終わらせると思うけど、よほど多額になるのかな。今後、新規オーナーになろうとする人は、そこを突っ込んで確認するだろうしそれが出来ないとすれば、ビジネスモデルの崩壊に繋がるのでは?」
https://textream.yahoo.co.jp/message/1008848/a3ma3da3i/10?offset=434

皆さん様々な意見をお持ちのようですが、株式トレーダーという立場で見た限りでは、まだ落ち着いていられるという様子が見受けられます。
決して小さな額とは言えませんが、数億円という金額の返還を求められている事案ですので多少は株式市場でも敏感にならざるを得ないといったところでしょう。

レオパレス集団訴訟、今後の行方は?

今回の訴訟については、「判決までに1年はかかる」という見解を示している方もいらっしゃるようですが、根が深そうな話であることは見て明らか。
正直なところ時間は相当かかるのではないかと考えられます。
現在の株価は比較的に安定して推移していますが、株価というのはひょんなことから大暴落する事があります。
今はそんなタイミングが訪れるのかといった理由からも注視されている会社だとも言えるかもしれません。

今回の問題、判決次第では全国のサブリース問題を円満に解決していくための試金石になるのではないかとも考えられますが、業界に大きな変化をもたらすのか、それともさほど影響もない争いに終始するのかはまだ分かりません。
不動産オーナー様にとってはサブリース契約は決して無関係ではない重要事項ですから、引き続き動きを追っていきたいと思います。

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