1万4千人が選ぶ人気の不動産屋ランキング|入居募集を依頼するならどこ?
駅周辺を歩けば必ず目にする「○○ハウス」「○○ホーム」といったノボリや看板。
3、4月頃の引っ越しシーズンともなれば大繁忙期ということで、店舗に入りきらないほどの賃貸ユーザーが来店するというのも珍しくはないことですが、果たして、どの店舗でもサービスの質や取扱物件は同じなのでしょうか。
日々不動産に関する知識を得ようと調べていくと、意外と盲点になりがちなのが「不動産業者」の人気度です。
テレビやインターネットでもお目にかかる事の多い賃貸不動産の仲介業者ですが、筆者の経験上、やはり会社ごとに雰囲気やサービスの質、独特のルールのようなものが存在しており、近所のスーパーで物を買うように手軽に来店できるようなものかというと、まだそこまでオープンなサービスとは言い難いところがあるのは事実です。
その業界に従事していなければ分からないことが多い不動産業界ですが、利用者増加を目指す企業の、努力の表われとも言えるかもしれないのが「顧客満足度」です。
今回、オリコン株式会社のオリコン日本顧客満足度調査で公表されている、人気の賃貸情報店舗のランキングを見ていきたいと思います。
目次
人気の賃貸仲介店舗のランキング
まず、調査対象や調査期間についてです。
オリコンでは以下のような条件、期間にて行っています。
2016年4月25日~2016年7月22日
全国の男女問わず18歳以上の過去5年以内に関東の不動産業者を利用して契約した人
14618人(ランキング作成では3864人)
賃貸物件を取り扱うチェーン展開している賃貸情報店舗
32社
さて、上記の調査を行った結果、ランキングTOP店として以下の不動産会社が名を連ねる結果となっています。
人気の賃貸不動産会社ランキングトップ10
2位:エイブル
3位:ピタットハウス
4位:アパマンショップ
5位:センチュリー21
6位:いい部屋ネット
7位:ホームメイト
8位:ミニミニ
9位:ハウスコム
10位:ハウスメイト
参考:オリコン日本顧客満足度ランキング「賃貸情報店舗 関東のランキング・比較」
大健闘の三井のリハウスが1位!
ランキングの結果として、三井のリハウスが堂々の1位を獲得しています。
売買に関する三井のリハウスのテレビCMは「三井のリハウスのCMが泣ける!」と話題になったりもしていますが、賃貸の人気チェーンとして1位を獲得しているというのは良い意味で意外な結果だと言えます。
三井のリハウス大躍進
業界内で何が起こったのかは不明ですが、結果としてトップになっているのは三井のリハウス。
実は昨年までのオリコン顧客満足度調査では、10位以内にランキングされるどころか、名前すら出ていませんでした。
現在のところ、主だった要因は確認できませんが、一昔前の「初登場第一位!」というCD売上ランキングのようなセリフで表す事の出来る結果と言えるでしょう。
三井のリハウスが一位となった要因は?
賃貸不動産業者のランキングで1位となっている三井のリハウスですが、調査対象となった人たちは実際にどのようなことを重要視しているのでしょうか。
同じオリコン顧客満足度調査の賃貸情報店舗の中に、以下のような調査結果も出ています。
賃貸不動産会社の利用者が重視した項目
1位:物件情報の充実
2位:担当者の提案力
3位:担当者の接客力
4位:契約手続き
5位:利用のしやすさ
参考:オリコン日本顧客満足度ランキング「賃貸情報店舗 関東のランキング・比較」
当然、三井のリハウスは物件情報の充実度でも高い評価を得ていますが、実際に口コミなどを調査してみると、接客対応の良さに関して称賛の声が挙がっています。
これは他の賃貸業者の口コミや評価には見られない一つの違いかもしれません。
三井のリハウス口コミ
「やはり担当者の対応力が圧倒的にその辺の下位チェーン店とは格が違う。しっかり教育されている事が感じられる。」
引用:オリコン日本顧客満足度ランキング「三井のリハウス 賃貸情報店舗 関東の比較・評判」
「引越を考えていて色々な不動産屋を見て回っていますが、「三井リハウス」さんの対応が群を抜いていい!賃貸もやっていたんですねー。」
https://twitter.com/Ban_Amano/status/12628650565
実際には、物件の充実度が最も重要視されているという結果がある中で接客対応の良さが口コミとして評価されているという事実は、確かにランキングトップになっても違和感はないものであると考えます。
実際に入居募集を依頼するならどの業者にすべきか
地域の事情や営業力、信用力に注目する
オリコン顧客満足度調査の結果についてお話させていただきましたが、これらの調査結果から入居募集を依頼する業者を選ぶべきでしょうか。
もちろん、顧客満足度が高ければ来店者数が多く、入居者が見つかる可能性も高まるでしょう。
ただ、大事なことは「その地域の事情や営業力、信用力に長けているか」であるという事を忘れてはいけません。
各企業で来店を促すための努力をしているのは言うまでもありませんが、来店者数と契約数が比例するとは限らず、人気不動産会社であっても営業手法に問題があるという事が、ひっそりと報道されているようなケースもあります。
ランキング結果は一つの目安とする
上記までのランキング結果は一つの目安としておいて、実際には所有物件のある地域に強い不動産業者へ依頼するといった方法や、一般媒介契約として多くの不動産会社へ仲介を依頼するという方法など、決して人気だけに着目した募集方法を取るべきではありません。
入居者の募集を依頼するなら
所有物件の周りを見回してみましょう。
よく見ると、同じ会社の「入居者募集」のノボリを掲げたアパートやマンションが多く見かけることがあるかもしれませんが、それは、地域に強い不動産屋さんであるとも言えますが、なかなか入居者を見つけてくれない不動産屋さんだとも言えるものです。
「よく見る会社」「人気のある会社」「店舗数の多い会社」
経営学の用語として「スケールメリット」というものが確かに存在しますが、これは不動産業界にイコールとして結び付けるのは少々危険です。
どの不動産会社に入居募集を依頼するか悩んだ時は、ユーザーだけでなくオーナーからも信頼される会社が良いという前提を忘れてはなりません。