レオパレス訴訟続報!続々と現れる原告。サブリース問題激化!
以前、レオパレス21に関する集団訴訟に関して解説させていただきました。
今回はその続報となるお話です。
以前の記事の執筆直後、他にも2件の訴訟が新たに報道されていた事が分かりました。
日々、不動産業界のニュースには目を光らせているつもりですが、「泥沼化するであろう」とのんびり構えていたところに、次々に出てくるレオパレスに関連するニュース。
集団訴訟ともなると、報道内容も複雑になりがちではありますが、前回記事の内容のおさらいも含め、その後の変化や進捗について触れていきたいと思います。
レオパレス訴訟騒動のおさらい
レオパレス訴訟原告の訴え
前回の記事では、原告30人、提訴を検討しているオーナー70人を合わせ、約100名がレオパレスを相手に訴訟を起こしたという内容をお知らせさせていただきました。
原告の訴えは主に以下のようなもの。
訴訟に発展する以前に、オーナー側とレオパレス側で簡易裁判を通した話し合いが行われていましたが、決裂しています。
結果、今回の集団訴訟になっているのです。
新たに福岡、岐阜、愛知のオーナーがレオパレス訴訟に参加
さて、前回の集団訴訟の報道直後、今度は福岡のオーナー2名が同内容で訴訟に参加予定となっている事が分かりました。
参考:NETIB-NEWS「レオパレス訴訟 福岡のアパートオーナーも」
レオパレスの管理物件は福岡に2万戸あるとの内容で報道されており、今回の2名だけではなく、他にも提訴を検討しているオーナーがいるという事は前回の記事でもお知らせいたしました。
それを証明するかのように、以下のような報道も出てきました。
参考:中日新聞 CHUNICHI Web「「虚偽説明で賃料減」レオパレスを提訴 愛知、岐阜の大家」
集団訴訟の騒ぎが表面化したのが昨年の12月頃。
それから半年経った今も係争状態は続いていますが、上記の新たな原告はいずれも「LPオーナー会」であることが伺えます。
報道の一部では、「これから毎週のように提訴する人が現れるのでは?」なんて恐ろしい見解を示している方もいらっしゃるようですが、まさに最初は小さな火種だったものが火花と化し、いずれは大火になる可能性が出てきました。
レオパレス訴訟は過去にこんな事例も
レオパレス訴訟の話の中で、頻繁に出てくる「家賃保証をすると言っておきながら減額交渉をされた」という内容ですが、これは今回の訴訟に限ったお話ではないようです。
インターネットにおける個人的な主張にどこまで信憑性を持たせられるかは筆者の役目ではないものの、以下のようなブログ記事を掲載している方もいらっしゃいます。
参考:とある明石の弁護士、つれづれ日記「レオパレス訴訟和解のご報告及びサブリース契約をしようと思っている方へ」
上記のブログでもやはり、家賃の減額交渉について語られています。
それだけに留まらず、ブログオーナーの主張によれば、交渉に応じなかったことを理由に一方的に借り上げ契約を打ち切られた上に入居者は全員退去させられ、家賃が振り込まれなくなった結果、債務だけが残ったというのです。
改めて申し上げますが、事実関係や信憑性を証明するのは筆者の役目ではないものの、あちこちに見られるレオパレスのサブリースに関わる問題は、今後も大きくなる一方なのではないかと推測されます。
レオパレス側に変化は?
では、レオパレス側に何か動きはあったのでしょうか。
前回の記事では、2017年2月にニュースリリースとして、訴訟への対応とレオパレス側の見解がホームページにて示されていましたが、その後は特に会社としての目に見えた動きを見る事はできません。
しかしながら、週刊ダイヤモンドによる経営陣への取材でこのように述べているようです。
「家賃減額は戸別訪問で説明して了承をもらっている」
「定期的に建物調査をして、都度修繕が必要か判断している」
深山英世社長
「修繕費はオーナー側も経費で落としているわけだし、今さら…」
参考:ダイヤモンド・オンライン「レオパレス21が抱える、オーナーの集団訴訟を招く「火種」」
経費で落としている事と今回の問題がどう繋がるのかは不明ですが、双方が和解に向かう様子は現在のところ見られません。
今後も動きをチェックし、続報としてお知らせを予定しておりますが、しばらくは新たな原告が増えたといった内容や裁判の小幅な進捗が続くばかりであろうと予想されます。
【次記事】レオパレス集団訴訟に動き。レオパレスオーナー45人が修繕費返還求め提訴