日本一高いマンションが新宿に誕生!
「日本一高いマンション!」
そんな言葉を聞かされると「家賃のこと?」「販売価格のこと?」なんて疑問を持たれる方が多いことでしょう。
試しに、「日本一高いマンション」と検索してみると、高額な家賃や売買価格である高級マンションの情報がヒットしつつ、同時に「超高層マンション」についての情報も見受けられます。
何故こんなお話をさせていただいているかというと、2017年7月、新宿に日本一の高さを誇るマンションが完成し、内部が公開されたとのニュースが少々メディアを賑わせていたためです。
何でも「日本一」と聞くと、その詳細が気になるのは人間の性分かもしれませんが、筆者ももれなくその一人です。
そこで、この度完成を迎えた日本一高いマンションが、一体どのようなものなのか調べてみましたのでご紹介させていただきます。
目次
日本一高いマンションは新宿のどんな場所にあるの?
ザ・パークハウス西新宿タワー60
今回、ニュースでも取り上げられることとなった日本一高いマンションの名は「ザ・パークハウス西新宿タワー60」と名付けられました。
階数はなんと「60階建て地下2階」というマンションです。
階数に対して高さはどうかというと、地上208.97mとなっており、天気のいい日には富士山まで望めるというのですから、贅沢な景観をまさに独り占めできますね。
ただ実は、「日本一高い」というのは階数のことであり、実質的な高さでいうと大阪にある「The Kitahama」というタワーマンションが209.4mとなっていますので、1.5mの差があるのですが、階数でいうのであればザ・パークハウス西新宿タワー60が実質的に最も高いマンションであるということになります。
さて、そんなザ・パークハウス西新宿タワー60ですが、場所はどこにあるのでしょうか。
マンション名に「西新宿」とあるように、「東京都新宿区西新宿5-5-1」という場所に建設されました。
新宿に詳しい方であれば、新宿の中央公園より300mほど北に向かった場所というとイメージが付きやすいかもしれません。
販売価格は最安値で3500万円台、最高値はなんと3億5000万円となっており、総戸数954戸のうち一般に販売された777戸が2年前に既に完売しています。
更に、先ほどの最高値である部屋も買い手が決まっているというのですから驚きです。
日本一高いマンションの賃料の最高値と最安値
こういったタワーマンションともなると、自宅として購入される方はもちろん、人気物件となりやすいため賃貸目的で購入される方も多いわけですが、現在募集されている部屋の賃料は、果たしてどのくらいになっているのかを、賃貸ポータルサイト調べてみました。
まず、最も安い賃料が、3階にある1Kタイプのお部屋で「賃料14万7千円」となっています。
メインとなるお部屋は12畳ありますので、一人暮らしとしては十分の広さがあります。
もちろん、バストイレは別でパウダールームもありますので、シャワー上がりの着替えも楽にできますね。
しかも、クローゼットが二つもついている上、キッチンはIHコンロ2口、ウォシュレットや床暖房、エアコンといった贅沢すぎる設備が充実しており、コンシェルジュまで常勤していますからまさにセレブな気分を味わえるかもしれません。
もし、毎月の家計によほどの余裕があり、「せっかくのタワーマンションなんだから高層階に住みたい!」という場合には、42階にある1LDKタイプのお部屋が「賃料22万9千円」で募集されており、ダイニングキッチンが8.2畳、リビングが5畳、合わせて13畳のお部屋を自由に使うことができます。
LDKには間仕切りもありますので、用途に合わせて部屋を区切ることもできます。
設備等に関しても1Kと同等かそれ以上になっているのかもしれませんが、ハイクオリティであることは間違いないでしょう。
もちろん間取りは1Kや1LDKだけではなく、2LDK(6階23万円台、53階48万円台)や3LDK(16階30万円台、49階40万円台)もあります。
なお、建物内には共用施設として「ゲストルーム」、「無料のジム」、「無料のビューラウンジ」、「集会室」といったものもあり、1階や2階にはスーパーやコンビニなども入る予定との話も上がっているようですが、現地を見てみないと情報として確認することはできません。
しかしながら、場所は新宿ド真ん中の高級マンションの立ち並ぶ場所ですから、近くに買い物をするための施設は充実しているようです。
日本一高いマンションは相場よりも高い?安い?
さて、高級タワーマンションであるザ・パークハウス 西新宿タワー60ですが、果たして新宿にあるマンションと比較して、相場としては高いのでしょうか、それとも安いのでしょうか。
今回は、マンションのあらゆる情報を掲載する「マンションエンジン」より、新宿区における新築のマンション価格の相場を確認してみました。
2012年から2017年までの集計期間における相場は以下のようになっています。
(新宿区の間取別新築マンション相場)
平均価格:5900万円台
最多価格帯:6000~7000万円
1K:約2980万円
1LDK:約4080万円
2LDK:約5930万円
3LDK:約8440万円
これらの相場に対し、ザ・パークハウス 西新宿タワー60については、2015年に関係会社が合同で発表した資料によると最多価格が6100万円となっており、上記にご紹介させていただいた価格を見ても相場から大きく外れているということもありません。
つまり、おおよそ相場どおりといったところではないでしょうか。
参考:「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」販売住戸全777戸完売」
日本一高いマンションまとめ
今回は、ちょっと気になったザ・パークハウス西新宿タワー60についてご紹介させていただきました。
ただ、今回の販売については人気のある物件ということで完売になっていますが、日本の不動産のうち都心部にあるマンションについてはバブルだと言われており、各機関で発表されている直近のデータなどから「潮目が変わった。」とも言われています。
それは、マンションの価格が高騰したことにより、売れないマンション、つまり在庫数が多くなっているという現実もあるのです。
とはいえ、よりクオリティが高く、ステータスも便利さも手に入れられる不動産が買われていく背景には、「今後の価格下落の可能性が低い」という見方も一部あるようです。
今後も再開発に伴う都心でのマンション建設は多く行われる予定ですので、高さが更新される日もそう遠くないかもしれませんね。