離島を購入して自分の夢の国をつくる!?無人島購入時の注意点

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中国との間で問題となっている尖閣諸島や、韓国が実行支配を続ける竹島。
日本と中国、そして日本と韓国との間での主張は対立するばかりで、一向に解決の道が見えてこない離島の問題ですが、離島についてはこういったキナ臭い話ばかりではありません。

その昔、「アメリカ横断ウルトラクイズ」で無人島プレゼントといった豪華な賞品をかけた番組を観たことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそも島を買うなんて発想は日常生活の中でなかなか生まれない事かもしれません。

日頃、一般的な不動産のお話について解説させていただいておりますが、今回は不動産関連のお話としてもちょっと特殊な「離島」について考えてみたいと思います。

離島(無人島)を買う意義

離島を買うなんて事を想像してみると、パッと思いつくことは「しがらみから解放されて悠々自適、自由奔放に暮らせる」なんて、まるで夢の国に住むかのようなイメージかもしれません。

インフラを自分で整備しなければならない

しかしながら現実はそうはいかず、電気も水道もない、当然家もあるわけでもありませんので、一から十までの生活に関わる全てのインフラを自分で整えなければいけません。

とはいえ、そんな無人島を買う事にも価値はあると言えます。
例えば、島の環境を保護しつつリゾート地としての利用ができれば、収益にも繋がる事でしょう。
また、実例として、企業の研修地としてのレンタルや、一日1島丸ごとレンタルといった活用で収益を得ているという話もあります。

ただ、それらを実現するためには島の購入代金だけではなく、先ほど申し上げたようなインフラを整備するための費用や固定資産税、交通手段の確保、緊急時の連絡手段の確保といった、人が生きる上での最低限のものを準備していく必要があります。

それでも、人のいない自由な空間を手にするということへの意義を感じられている方はいらっしゃいます。
芸能人の清水国明さんも7万坪の無人島の一部を購入し、1年かけて自分自身でインフラを整え、自分なりのプライベートビーチを作ったそうです。
収益だけを目的をせずとも、離島を買うという事自体に意義を感じるのであれば、それでよいのかもしれません。

離島(無人島)はいくらで買える?

では、もし無人島を購入しようと思ったら、いくらくらいで買えるのでしょうか。

先ほどご紹介させていただいた清水国明さんは、山口県屋代島の沖にある「片島」という崖や山しかない島の一部、5700坪ほどを2000万円で購入したそうです。

無人島の購入
参考:BS JAPAN「無人島を買う魅力」

もしこの7万坪ある片島をまるまる購入するとしたら、単純計算でも5700坪の12倍、約2億4千万円という価格になります。
当然、いくら資金に余裕があるからといって気軽に買えるものではありません。

ただ、離島はこれだけではありません。
現在、不動産市場で取り扱われているものの中に「無人島」というものがあるのか調べてみると、「アクアスタイルズ」という会社で、国内外の無人島を取り扱っている事が分かりました。

その内容を見てみると、意外にも日本の無人島が手に届きそうな価格で販売されているものもありますし、価格が億単位となる大きな島もあります。
まずは主なところで以下のようなものをご紹介させていただきます。

物件名:佐賀島(3島一括)
価格:3000万円
場所:佐賀県伊万里市(伊万里湾)
面積:1692㎡(約512坪)、575㎡、(約155坪)、317㎡(96坪)
参考:アクアスタイルズ
物件名:沖鍋島
価格:2000万円
場所:山口県熊毛郡上関町大字長島字沖鍋島
面積:8703㎡(約2,640坪)
参考:アクアスタイルズ
物件名:来島
価格:3億5000万円
場所:広島県豊田郡大崎町大字中野字来島
面積:100,834.80㎡(30,556坪)
参考:アクアスタイルズ

価格には大きな差がありますが、広さだけではなく、リゾート地として活用できるかなども価格に反映されている事が考えられます。
とはいえ、本島の中で何とか土地を取得して運用していく事に比べて、自由な土地活用が可能になりそうですね。

離島購入時の注意点

さて、島を買うという事を考え始めると、何かと夢は膨らんでいくかもしれませんが、冒頭からご説明させていただいているとおり、費用やその他注意点がある事は覚えておかなければいけません。

まず、費用以外の部分での注意点を改めておさらいしてみましょう。

電気、ガス、水道といったインフラは無いものと考え、全て自分で整備する必要がある。
本島までの交通手段を確保しておく。
漁業組合への加入や協力関係を確立する必要がある。
建築可能な島であるかどうかの確認は必須。

主に以上のようなことは最低限、注意しておく必要があるでしょう。
例えば、「離島を購入した自由に釣りをしたい」と思ったとしても、漁業組合の規定により禁止されている可能性があるため、漁業組合への加入や協力金などの支払いが必要になる事が考えられます。

また、建築基準法により、そもそも建物が建てられない島であった場合は、最初の夢の計画が総崩れになる可能性もありますので、十分に注意する必要があります。

離島を購入する際に必要な費用

では、離島を購入する際に必要な費用にはどのようなものがあるのでしょうか。
以前に別の記事でも不動産購入時の費用については解説させていただきましたが、それを復習する意味でも、離島を購入する際にかかる費用を見てみましょう。

・物件代金
不動産取得税
登録免許税
仲介手数料
固定資産税
・漁業組合への加入、協力金
・建築費用
・その他

上記にご紹介させていただいた費用のほとんどは、不動産知識のある方ですと大体想像できる範囲のものになるかと思います。
ただ、離島購入時は最後の「その他」が重要になるかもしれません。

例えば、電気を通したいという場合は、電力会社へ依頼して大掛かりな工事等を必要とせずとも、ソーラーパネルによる発電も可能ですが、その場合は太陽光発電の設備費用が必要になります。

また、水道や下水道もありませんから、離島に長く住むことを前提とするなら、飲料水の確保をするための設備、排せつ物や汚水の処理を行う設備も必要になるでしょう。

無人島購入時の注意点まとめ

今回は、不動産の中でもちょっと特殊な離島というものについて解説させていただきました。
インフラ整備が全て整った物件を買うのと違い、「不動産を買う」に留まることなく、様々な事柄を全て自分でこなしていかなければいけませんので、資金だけではなく時間の余裕も必要になるでしょう。

以前別の記事にて「クラウドファンディング物件の購入費用を集める」といった手法をご紹介させていただいたことがございましたが、中には「保護ネコカフェプロジェクト」と称して、株式会社ネコリパブリックが無人島を購入して猫の国を作るための費用を募集するという壮大な計画まであったります。

ただし、このプロジェクトでも物議になっていますが、島を購入したからといって自然破壊に繋がるようなことは避けるべきですし、そもそも自然に存在する生態系への影響も考えなければいけません。

改めて、離島を購入するということに、どのような利点や意義があるのかといった事は、しっかりと考え、どのような準備が必要になりそうかという事は最低限は把握しておく必要はあるでしょう。

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